●コレステロール摂取は健康に影響なし?
・コレステロールは悪者で、できるだけ食品から摂らない方がいいと思ってる人が
多いらしいです。2015年2月、アメリカの食生活ガイドライン諮問委員会が「コレ
ステロールの摂取は健康に影響しない」と発表したそうです。日本でも、同じ年に
厚生労働省がコレステロール摂取基準の設定を中止してるらしいです。どうしてかと
言うと、食事から取り入れるコレステロールは、血液中のコレステロールにはほとんど
影響しないという理由からみたいです。
コレステロールはギリシャ語の「chole(胆汁)」と「stero(固体)」の複合語で、
18世紀後半に発見されたらしいです。コレステロールは体を構成するのに必ず必要な
物質で、体内の色んなものを構成する大切な物質で、決して体に害があるものでは
ないみたいです。
例えば、細胞膜はコレステロールから作られるので、コレステロールがない状態だと、
丈夫な細胞膜を作ることができないらしいです。その他に、神経細胞やホルモンなどの
原材料にもなり、脂溶性のビタミンの吸収を助けるための胆汁酸の材料にもなるみたいで
す。
また、コレステロール値が低いと精神的に不安定で暴力を起こしやすく、うつ状態に
なりやすいらしいです。
・健康な体を維持するのに1日に必要とされるコレステロールの量は1000mgから1500mg
らしいです。この必要とされるコレステロールを食事から摂取してると思ってる方が
多いみたいですが、実は自分たちの体の肝臓でコレステロールを合成してるらしいです。
普通、体重50kgの人で1日あたり600mg~650mgで仮に食事で摂取量が少なければ体内で
多く合成し、食事で摂取量が多い場合は合成する量を少なくするように調整できる
らしいです。これにより常に一定量が保たれるようになってるため食事からの影響は
あまりないみたいです。
●卵を食べるとコレステロール値は上がるの?
「卵はコレステロール値が高いから、1日1個まで」と卵を取りすぎては
いけないと言われるようになったのは、1913年にロシアで病理学者ニコライ・
アニチコワらが、うさぎにコレステロールを与えた実験が元になってるらしいです。
当時、コレステロールが人体にどのような影響を与えるか、まだよくわからなかった
ので、人体を避けウサギで実験が行われました。その内容というのが、栄養価が高い
卵をウサギに食べさせ続け結果、血中のコレステロール値がどんどん上がり動脈硬化を
起こしたそうで、この実験から「卵はコレステロール値を著しく上昇させ、食べすぎると
動脈硬化を起こしかねない」という推論が生まれたらしいです。しかし、これには大きな
間違いがあったということです。そもそもウサギは草食動物で、卵のような動物性の脂肪
を食べることはまずないということです。よって、食べたこともないので体内の調整機能
も働かないで、ストレートにコレステロール値の上昇になったということみたいです。
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